重曹は、炭酸水素ナトリウムとも呼ばれ、普通はお掃除やベーキングパウダーとして使ったりするイメージですが、
重曹を水で溶かして飲用すると、非常に健康効果が高いということはご存知でしょうか?
重曹はアルカリ性なので、酸性に傾いた体を弱アルカリ性に近づける作用があります。
人の体は健康な状態では弱アルカリ性に保たれていますが、体が酸性に傾くと疲れやすくなる、免疫力が落ちるなどさまざまな症状が出る場合があります。
弱アルカリ性の重曹水を飲むことで、体内の酸とアルカリのバランスが保たれやすくなる効果が期待できます。
重曹は昔、胃腸薬として使われていました。重曹には胃腸の状態を整えてくれる作用があるのです。胃酸が過剰に分泌されるのを抑える働きがあり、胃のむかつきや二日酔いの症状にも効きます。
重曹水を飲むと、胃の中で炭酸ガスが発生し、胃が膨らみます。すると、脳が食べ物が入ってきたと勘違いをして、胃や腸の活動が活発になります。
胃や腸が活発に動くことで宿便が排出されやすくなるので、重曹水を飲むことは便秘の改善に効果的だと言われています。
重曹水にはダイエット効果も期待できます。重曹水を飲むと、胃酸と反応して炭酸ガスが発生するので、胃が膨らみます。胃が膨らむと満腹感が得られるので、間食や食べ過ぎを防ぐことができるのです。
重曹が水に溶けて発生する重炭酸イオンには、疲労のもとである水素イオンを結合して体外に排出する作用があります。
その他、重曹水はアルカリ性という特質を生かして、
◎野菜の農薬落とし
◎虫歯予防
にも使えます。
重曹のアルカリ性により、多くの農薬は酸性なので中和され落としやすくなります。ボールに小さじ1~2杯の重曹を溶かして洗います。ビタミンの流出を防ぐため30秒から1分以内に取り出すのが良いとされています。
また、食後や歯磨きの際に重曹水でうがいをすると、お口の中の酸性が中和され、虫歯予防にもなります。
重曹は、水に溶かすとしょっぱさを感じます。あまり飲みやすい味とは言えませんが、この重曹と合わせて飲むとよいのがクエン酸です。
クエン酸は、レモンや梅干しに多く含まれており、糖尿病には特に効果があります。副作用もありませんし、安価なのでお勧めです。
また、重曹だけですと、重曹の胃酸を抑える働きが、肝心な時に胃酸を出なくしてしまうことがありますが、クエン酸は酸性なので胃液の分泌を助けてくれます。
しかもクエン酸は体内に入り、しばらくするとアルカリ性に変わるという素晴らしい働きをするので、体が酸化することを防ぐのです。
飲み方は、食用のクエン酸、重曹を小さじ半分を適量の水に溶かして飲んでください。
酸味のある美味しい炭酸水になります。クエン酸は、レモンでも良いですね。
1日1回で十分ですが、胃腸の調子の良くない人は朝晩2回まで大丈夫です。
甘みが欲しい方は、蜂蜜を適量加えると良いです。