【腸の3つの運動とは?】
腸について、普段意識することは少ないかもしれません。
ですがお腹が減れば、ギューッとなったり、食後にはグルグル音がすると思います。
このような音がする時には、腸が運動をしていることがわかります。
腸を始めとする消化管は、内容物を先へ送ったり、消化液と混ぜ合わせるために運動をしています。
運動の種類は大きく分けて3つあります。それぞれ、
◎蠕動運動(ぜんどううんどう)
◎分節運動(ぶんせつうんどう)
◎振子運動(ふりこうんどう)
と名前が付けられています。
これらの腸の運動は、その運動ごとにそれぞれ目的とする働きがあります。
◎蠕動運動
蠕動運動(ぜんどううんどう)という言葉は、聞いたことがある方も多いと思います。
飲食した内容物を先へ送る働きがあります。そのスピードは1秒あたり1cmです。
歯磨き粉のチューブから中身を絞り出すような動き、と例えると分かりやすいでしょうか。
大腸の一部である上行結腸では、重力に逆らって内容物を上に送らなければなりませんが、蠕動運動は強力な収縮で内容物を運搬しています。
◎分節運動
分節運動(ぶんせつうんどう)は蠕動運動とは違い、内容物を混ぜ合わせる働きがあります。
食べ物と消化液を混ぜ合わせることで、内容物の栄養をしっかりと吸収できる状態に変化させます。
どのような運動かというと、腸がくびれたところと、膨らんだところができます。ソーセージのような状態です。
このくびれの部位を少しづつ変えることで、内容物が混ぜ合わされています。
◎振子運動
振子運動(ふりこうんどう)は、分節運動と同様に、内容物を混ぜ合わせる運動です。
しかし、分節運動とは動き方が違い、腸を縮めたり、伸ばしたりを繰り返すことで、内容物を混ぜ合わせます。
ジャバラ状に縮んだり、伸びたりするような動きです。
これらの3つの運動を通して、腸は内容物を運搬したり、混ぜ合わせたりして、必要なものは吸収し、不要なものは排泄する仕組みを作っています。
実際に見ることは出来ませんが、
私たちの腸はこのような複雑な運動によって、食べ物を消化吸収してくれているのですね!!!
しかし、ほとんどの現代人は食べ過ぎや間違った食事、自律神経の乱れ、運動不足などが原因で、腸の運動がうまく出来ていません。
腸の運動がうまく出来なくなると、便秘や下痢、消化不良、さらには腸内に宿便が溜まり、その結果血液が汚れ、様々な病気や不調の元となります。
腸もみは、これら3つの腸の運動を助け、正常に働くのを助けてくれます。
腸もみすることにより、宿便をほぐして排出されやすくすると共に、腸の血行を良くして腸の運動を助けることが出来ます。
実際に腸もみの最中に、腸が動き出して腸の動く音がしたり、トイレに行きたくなるなど、良くあります。
普段酷使している腸を、是非ヤング式小腸もみでほぐし、元気にしてあげてください。
腸の運動!交感神経・副交感神経が蠕動運動をコントロール | 腸内美人の秘訣 理学療法士 坂井正宙の挑戦 (cyou-kenko.com)